date | 2017.10.30
店舗装飾工事・レストランのインテリアデザイン ―ダイナミックな空間演出ー

Houzz

高級店らしい内装にしてくれ、というオーダーを念頭に置きつつ、伺えばオープンまで1ヶ月足らず。
そ、そんな無茶な・・・声には出さないものの、初めて現場に足を踏み入れたその時点では全くのノープランですから、じわりと汗がにじんだ記憶があります。

かろうじて壁紙を数種貼り分けただけの、少し間延びした空間が続く、オープン間近のレストランです。
とにかく広いので、アートやお花をちょっと飾るくらいでは間がもたないのです。
エントランスから続くメインホールは特に、ダイナミックな演出を施してお客様の視線を集め、他の客席や、脇の厨房に見えるステンレスの厨房機器から注意を逸らすことを意識してプランニングを行い、108席という規模、大阪・北新地という場所、想定客単価などにふさわしい高級感がほしいというご要望にお応えするべく、オープン5日前(※)、店舗装飾工事に着工しました。


材料搬入。プランと照合して、材料をひとつひとつ確認します。
当然ながら土がないので、樹木も枝葉もすべてフェイク。
フェイクで本当に高級感が出せるのか。お渡ししたサンプルをご覧になって、クライアント様の不安がダイレクトに伝わってきましたが、材料のひとつひとつが本物かニセモノかという話ではなく、あくまで空間を構成するパーツのひとつであることを繰り返しお話しし、そこは安心してお任せ頂きたいとお答えしました。

 

 

現場はビルの4階。
4mのアル銘竹を19本の他、セメント・砂・石・機材その他、小運搬だけでほぼ半日費やしました。
汗ぶるぶるの職人さん達の姿を見るにつけ、工事費用をあっさりと値切られることに強い違和感を覚えるのですよね。こういう、人の労力を軽んじてはダメだと思う。(こちらの現場やクライアント様とは一切関係のない話です、念のため)

 

 

通路幅1m20㎝を確保(消防法による)するよう、施工場所の確認を開始。ピンコロ石は本物です。

 

 

天井高と方向を計算して、竹をカット。アルミ製なので、すごい音が響き渡ります。
木村英輝先生が興味をお持ちになって、輪切りの竹の一部持って帰られました。

 

 

竹を立てていきます。天井の石膏ボードをえぐらないよう慎重に。
空調機器をかわし、四方から見え方を確認しながら、リアルな竹の生え方へ極力寄せて固定します。

 

 

「いいですね!」竹が立ったこの時点で、クライアント様の笑顔が見られるようになりました。
こちらも、ホっと。

 

 

土の上だとモルタル固定だけでOKなピンコロ石ですが、塩ビタイルの場合、少々難があります。
足先が当たると、力加減によってはコポっと取れてしまうということで、レールを取り付け、ワイヤーラスを敷いてモルタルのひっつきを良くして、石をガッチリ固定しようとしています。

 

 

上方では、枝葉の差し込みが始まりました。
若色、枯れ色、長い、短い等、いろんな枝葉をミックスして使用します。
こちらも四方から見え方とボリュームを確認しながら行っています。

 

 

 

下方では、ピンコロ石の接着が始まっています。

 

 

枝葉その他の樹木が設置完了となったところで、床面へ固定した部材をカバーしていきます。
ちなみにこのモミジは幻となりました。→☆

 

 

 

玉石を敷き込みます。完成が近づいてきました。

 

 

モミジをやめて、南天とつくばいを設置。

 

いよいよ完成!続きはまた別にアップします。

 

(※)現場調査へ行ってから初めてプランニングと見積りを開始、クライアント様へのプレゼンを経て、ご検討からご決裁を頂くまでの全期間が、約3週間。これは記録的な短さで、全ての現場がこうなのではありません。この期間内に、GOがかかった際すぐ動けるよう、各業者さんの手配を並行して行なっています。

 

 


◆『リフォーム&リノベ―ション インテリアコーディネーター名鑑 2017』へ掲載していただきました。
◆『リージェンシーにモダンと毒を』 世界にひとつの自分らしい家づくりを応援するWEBマガジン・イエマガ「海外ドラマの間取りとインテリア」へ執筆させていただきました。
◆ただいま、リフォーム・リノベーション・新築内装プラン等、インテリアデザイン/コーディネートの新規ご依頼は2件お受けできます。
※随時更新※

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