JAFICA(一社)日本フリーランスインテリアコーディネーター協会の総会に出席した翌日、同じくJAFICA主催の『MIWA SANPO』へ参加した。東京・青山にあるインテリアショールームを数か所訪ねるイベントだ。
同時期に理事になった林美和子さん(左側手前)のアテンドだから、みわさんぽ。ネーミングが可愛くて、ちょっと気に入っている。
JAFICAでは、一般のインテリアコーディネーターも参加可能なイベントがよく企画される。『MIWA SANPO』も一般参加OKだったのだが、結果的にオールJAFICA会員だった。総会のピリリとした緊張がほどけた空気がよく感じられるショットだ。
朝11時。青山にある、バルクッチーネ東京ショールーム集合。
Valcucineは、イタリアの最高級キッチンブランドだ。
座学のあと、ショールーム内を回りながら、レクチャーを受ける。
たっぷりとした余白を感じさせるレイアウト、洗練された造作、厳選された材質。
ふだん住宅を手掛けることがあまりないこともあり、正直なところ住設機器にさほどの興味がないのだが、これは住設機器にカテゴライズされないのだ。美しい、ということに最大の価値があるキッチンなのだ。と思えば、視点も変わってくる。
コーディネートされた家具、照明、キッチンウェア、周辺のディスプレイを含む空間そのものを、空気感とともにインプットしていく。
設備としての便利機能を、この場でひとつひとつ学び覚えても意味がないのだ。Valcucineを心から愛するスタッフの方のほうが、完璧に詳しいに決まっている。いざ必要となったそのとき、アップデートされた最新の情報を受け取るための土台が自分の中にあればそれでいい。
わたしたちは、美しい空間を作ることが仕事であり喜びだ(何をもって美しいとするかは、それぞれの感性や経験則による)。
この美しいキッチンが、美しい空間を構成する要素のひとつとして在る、と知っていることが重要なのだ。
座学でレクチャーを受けたのはこちら。施工例も見せていただいた。
Valcucineをセットで入れた場合、約1,000万~1,500万円というところだ。
このキッチンを必要とされるお客様との出会いがいずれあるだろう、そんな予感がした。
JAFICA事務局と同じビルにあるレストランでランチをはさみ、MIWA SANPOはこのあと、ドイツの高級キッチンブランド・SieMatic(ジーマティック)ショールーム、JAFICAビジネスとして手掛けた柏木工ショールームと続いていく。
私は次の予定があり、ここでお別れ。
次の”散歩”を楽しみにしていよう。