date | 2017.2.17
魅惑の街・高砂 ―不思議なお客さま―

Houzz

そろそろ閉めようかなと思い始めた17時前、事務所の電話が鳴りました。
「今〇〇のあたりにいるんですけどね、ちょっと見せてもらえますか。」

特に約束でもない限り、男性がひとりで来られるのは珍しいです。
骨董マニア?散歩中?

しばらくしてやってこられたそのお客さまは、予想に反し
えらくシャンとした身なりの老紳士でした。

私は人が思いつかないようなことをするのが好きでね。
移動茶室とか、デジタルシンキングルームとか、やりなさいよ。
日本にはね、竹が余っているんですよ。節をとってね、床に使うといい。
竹に漆を塗った茶碗はいいですよ。熱伝導率が低いでしょう、熱くない。
まあ最近は精工なプラスチック製品が横行しているけどね。
京都の町屋はよく歩くんですよ。息子が京大だったのでね。
大阪の空堀にもいっときよく行きましたな。
日本人は畳、外国人は芝生に癒されるものなんですよ。
畳を廃れさせてはいかんね。日本の文化ですからね。
高砂は古い家が軒を連ねてそのまま残っているというね、全国的にも珍しい所なんですよ。
若い人が古い家をどう活かすのか、見て回るのが好きでね。
飲食店はやはり多いね。さっきも△△へ行ってきたところですよ。

ご年配は例にもれずよくお喋りになる。
黙って相槌を打っていると

あなた独身?え?小学生の子供?えらく若い年で抱かれたんやね。
16ほどで結婚したの?(←私を20代だと勘違い)

はい、きた。
そんな下ネタ、屁でもないほど年いってるんですよ。

それにしてもここはちょっとした美術館ですね。
金持ち相手の商売だ。笑
こんな古い家を使って粋なことをしておられる。
温故知新という言葉が好きなんですよ。
古いものを生かしながら新しいことをする。
若い人に頑張ってもらいたいですよ。
あなた神戸だと言われたね。
そうそう荒井のね、廃墟へも2度ほど行きました。
廃墟の方も神戸から通っていると。
廃墟は良いけれども、玄関に緑を植えてほしいね。
私は緑が好きなんですよ。
竹を利用して、移動部屋を作るといい。
4tトラックに簡易部屋を積んでね、いいでしょう。
シンキングルームは暗いのがいい。
今はLEDで手元だけ照らせるんでしょう?
いや、ありがとう。
あなたは若く見えるね。
緑はいい。いい色ですよ。
あなた、良い人と縁をつないでね、頑張ってくださいよ。
良い人をここへ呼んで、良い縁をね、頑張ってください。

帰られるまで、各センテンス3~4回リピートなさいまして、歌詞カードのように。
(※くりかえし、みたいな)
差し出された名刺を見てビックリしました。

ちょっと憎めない、不思議な不思議なお客様は
ちょっと名前の知れた企業の会長さんでしたとさ。

魅惑の街・高砂。
不思議な出来事が起こる街です。

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