date | 2018.6.14
moooi(モーイ)大阪スペシャルイベント「クロストークパーティ」@moooi・トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム

moooiデザイナーマルセル・ワンダース

moooi(モーイ)大阪スペシャルイベント「クロストークパーティ」へ参加してまいりました。
場所は、moooi・トーヨーキッチンスタイル大阪ショールーム。

インテリア業界でもファンの多い、個性的で遊び心あふれるmoooiのプロダクトの数々。
高級感がありながらぶっ飛んでいるmoooiが、私も大好きです。

写真も男前ですが、実物もまた男前でビックリ。
デザイナーであるマルセル・ワンダース氏の話を直接聴くことのできる機会とあって、会場はたくさんの人でギュウギュウでした。
この日200人ほど集まったのだそうです。
ここで聴くことのできた、素晴らしく面白いお話の内容を簡潔にまとめてみます。

moooiデザイナーマルセル・ワンダース

 

Unexpected welcome(予期せぬ歓迎)

現代はデザインがあふれ、スタイリングされ、上手く統一感が出ている。
統一感がありすぎる。
世界中からこんなにたくさんのデザイナーが集まっているのに、
均等なスタイリングをしていては、濃いキャラのヤツが見えない。
私たちはちょっと違うことをやりたい、サプライズが必要だと考えている。
moooiの思いがこの言葉に込められている。

 

Milano Salone(ミラノサローネ)

私たちが最も力を入れて、それこそ「やってやる!」という感じで取り組むのが、ミラノサローネだ。
人は見たものを忘れる。
だから、覚えていてもらえるものを作るのだ。

今年は、会場のブースにレストランを作ろう、ホテルを作ろうというアイディアも出た。
するとデザイナー達から、レストランなら実際にステーキを焼いていいか
ホテルなら、ベッドへ人を寝かせていいかといった質問が上がってきた(笑)
彼らは、リアリティが絶対に必要だと主張した。
最終的に私たちは、自分たちが仕事をしている事務所を作ることにし、
本当の事務所から荷物を運び入れて、実際に1週間そこで働くということをした。

 

絶滅動物博物館

現代のスタイリングには、あまりにも統一感がありすぎる。
私たちはスタイリングをしているんじゃない、デザインをしている。
世界中に色んな人々がいる以上、エクレクティック(折衷)は当然だ。
そこで「多様性」に目をつけたとき、動物へ行きついた。
では知らない動物もと掘り下げていったことから、絶滅動物へ思い至った。

 

インスピレーション

人と話したり本を読んだり、どこかへ出かけたりすることでインスピレーションを得る?
私はそうは思わない。
インスピレーションとは外から来るものではなく、内から湧き出るものだ。
私は、自分の存在理由のようなものだと思っている。
(私の場合は)デザインを世に出すというミッション、ミッションのために、自分に繰り返し問う質問が、人にはあると思う。
毎日自分へ行う問いの答えを見出すために、人より早く走れる訓練を重ねるのだ。

 

コーディネートのコツ

moooiは、色・素材などが幅広い日本の住宅によく合うと思っている。
ただし、辞書(言葉)だけを買っても、詩は作れない。
プロに依頼をして作ってもらうのが良い。
インテリアデザイナーは詩人だ。
私たちの作った「言葉」を、上手く活用してほしい。
素敵な家を作ってあげてください。

私たちは、世界中に通用するものを作っていこうと思ってはいるが
「この国ではこれは売れない」というものがあっても良いと思う。
その地の文化やマーケットで判断してもらい、合うものを使ってほしい。

 

プロダクトデザインとインテリアデザイン

(マルセル・ワンダース氏はインテリアデザインも行っている)
プロダクトデザインは、自分が作りたいというものがはっきりとしていて、
それを作り出すためにあらゆるものを削り取っていく。
インテリアデザインで同じことをやると、とてもつまらないものになる(笑)

プロダクトデザインは、たった一つの良いアイディアが必要。
デザイナーは、大理石を削る職人のようなものだ。
インテリアは、何百何千のアイディアが必要で、それはオペラを作るようなもの。
実にさまざまな要素で構成されているので、とてもたくさんのことを考えなくてはならない。

 

人生を特別なものにするために、デザインができること。

非日常を作るのも大切かもしれないが、クリエイティブなアイディアというのは絶対に浮かぶもの。
人は何か問題にぶち当たったら、絶対にクリエイティブにならざるを得ない。
とても暑い国で、アスファルトの道の上を裸足で歩かなければならないなんてことになったら、誰だってクリエイティブなアイディアが浮かぶだろう(笑)
問題に直面するときほど、特別な人生が訪れるものだ。

 

日本で流行しているシンプル志向について

私は、シンプルが嫌いではない。
人生を無駄に難しくすることはない。
しかし、必要な難しさは受け入れなくてはならない。

私には娘がいる。娘は難しい(笑)。シンプルではない。
私の彼女はハイヒールを履く。これもシンプルではない。
家の中にクリスマスツリーを飾る。これもシンプルではない。

人生はシンプルじゃない。
シンプルなはずがないじゃないか!(笑)

「ミニマリズム(最小限主義)」なんて馬鹿げている。
「マキシマリズム」もまた、馬鹿げている。
私は、視覚的「オプティマル(optimal:最適な・最善の)」を目指している。

私の持物はそう多くはない。
家だって賃貸だが・・・
大切なものほど複雑であると実感している。

 

日本人の印象

「大人になっても夢見ることを諦めない人たち」。
大人のシュールな感性で作られたアニメなどを見て、そう思う。
モダニズムな現実やシンプルも良いが、物語性を追求する文化は素晴らしい。

心に響く、または刺さる、珠玉の言葉の数々。
聴き逃すまいとメモを走らせましたが、走らせすぎて、自分の書いた字が読めないという箇所多数。

なんじゃそりゃ?と思われる部分もあるかもしれませんが、例え話などの前後関係もあり、全てをお伝えすることが難しい!
わたし的精一杯のまとめです(笑)
マルセル・ワンダース氏、デザインはもとより、人間味の素晴らしい、魅力あふれる方でした。
どなたかの心へ間接的に響くかもしれないので、載せておきますね。

 

こちらの方は、終盤登場されたmoooi CEO・ロビン・ベバーズ氏です。

moooi CEO ロビン・ベバーズ

 

こちらはmoooiの照明器具「ジョウヨ」¥131.000(税抜)

モーイ moooi

 

 

セードの内側には、桃の花と緋鯉が描かれています。

モーイ moooi ジョウヨ
外国のデザイナーさんが描く「鯉」は、必ず「金魚」へ寄りますね。(個人的見解です)

 

moooiのイベントなのにすみません、こちらはKartell(カルテル)の照明器具「フライ」。

カルテル フライ

レセプションパーティの様子が垣間見える写真を、最後にアップします。

 

 

 

 


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